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Our Initiatives and Priority
人道支援団体を支える
一にも二にも、ガザで先ず必要なこと

私たちが、クリーンシェルターを支持する理由

パレスチナ人とイスラエル人のセバさんとトムさんは、ガザの人々の安全な避難所建設を行い、国内避難民に不可欠な救援物資を提供するため、クリーン・シェルターを共同設立しました。彼女たちは平和の未来のために最善の活動に取り組んでおり、まず第一に人道的です。私たちは今年の五月に、彼女たちのことをイスラエルの左派的新聞の記事で見つけ、彼女らの目的や行動に共感を受け、更にパレスチナ人とイスラエル人のパートナーということで、強い共感と信頼を覚えました。パレスチナ人とイスラエル人のセバとトムが協力することは、現時点のこの状況ではとても進歩的なことであり、それが希望の未来であると感じました。もちろん、彼女たちは見解がまったく同じというわけではありませんでしょうし、すべてについて同意しているわけではないでしょうが、両者のギャップを克服することは可能であり、彼女らの人道支援を共有した協同作業は、これからの未来のイスラエルとパレスチナにおいて象徴的です。

パレスチナの支援を人道的にしたいと考えていた私たちは早速彼女らに連絡を取りました。彼女たちの見解はとても現実的で適切だと直接話をして痛感しました。

起こっていることについて知ること、知識を増やすことはとても大事ですが、そうしている間にも、パレスチナの市民たちは、荒廃と砂の砂漠の過酷な状況の中、私たちが想像を超す状態で、人々が逃げ惑い、避難しています。空爆だけでなく、飢餓の危機、栄養失調の危機、ゴミ汚染や、不衛生な環境からくる疫病の危機、身体的負担は壮絶なものです。まず何よりも大事なことが、窮地に陥るパレスチナ人の援助をすることです。

私たちが、少しの気付きによって、失わなくてはよい命の手助けをする。

緊急食料支援や、子どもたちの保護の必要性を知る。民間人の緊急の支援や必要性を理解し、それに向けて活動を迅速に行っていきたいです。

日本にいる私たちがまずできること。

まず一番大切なことは、今助けを必要な人たちに手を差し伸べることです。

それは弱い立場の人たちに優先して行われるべきだとおもいます。

特に無防備な女性や子供達が助けを必要としています。

セバとトム
The women behind the organisation 組織の背後にいる二人の女性

二人は欧州に住むイスラエル人とパレスチナ人のためのオンライン対話プログラムで出会いました。最初のズームミーティングは10月8日に予定されていました。10 月 7 日のハマスの奇襲攻撃で状況は一変しましたが、状況にかかわらず会議は開かれ、そこで出会った二人は、平和や政治について話すことよりも、第一に具体的な行動を起こすことの重要性と強い意欲を持って意気投合し、その後、二人で人道支援のための寄付金を集め、家を追われたガザ地区の住民に基本的な生活必需品と住居を提供するという目的で行動に移しました。2023年12月以来、慈善活動を行う個人や団体と協力・連携し、ガザの国内避難民キャンプの衛生環境や避難所の環境改善のための資金調達、調整を行っています。今年2月には、クリーンシェルターという正式な組織を立ち上げました。

すでに数十世帯に避難所を提供するキャンプを建設しています。

二人について

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Seba AbuDaqa
co-founder based in Munich

セバ・アブダカさんは、国際女性の権利NGOのコミュニティ構築アドバイザーを務めている。ガザ地区南部のアバサンという町で育ち、夫の仕事の関係で2023年にミュンヘンに移住した。

 

 

彼女はガザ出身で、ガザには友人やコミュニティがあります。キャンプを開設する前から、彼女はワールド・セントラル・キッチン WCK 組織の活動に関わっていました。社会活動家であり起業家でもある母のタハニ・アブダカは、キャンプの運営委員会に所属し、この地域の他のキャンプの取り組みにも関わっています。この地域で何かを必要としている人は誰でも、タハニが頼り手だと知っています。

 

「人々は、対話と平和を促進する方法について話し合いましたが、私が最も気になったのは、ガザの病院が電力供給のない状態で運営され続けていることなど、基本的なことでした」とアブダカは回想する。「私にとって、今は平和について話しているときではありません。今もっと重要なのは、人々が死んでいるということです。」

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TomKellner

co-founder

based in Berlin

トム・ケルナー(42歳)は、過去9年間ベルリンに住んでいる。文学博士号を持ち、西ドイツの大学で翻訳家、チェロ奏者、現代イスラエル文学の研究者として働いている。

「なぜ兵士のために寄付金を集めないのかと聞かれます」

イスラエル側では、クリーン シェルターの取り組みは複雑な感情で受け止められました。イスラエル国民がガザの人々のために寄付金を集めるという考えを、なかなか受け入れることができないイスラエル人は少なくありません。

「否定的な反応もあります」とケルナー氏は言います。「人々は私に手紙を書いてきます。『なぜパレスチナ人のために寄付金を集めているのに、私たちの兵士のためには集めないのですか?』私は政治的な議論は避けるようにしています。なぜなら、私の意見では、ここには同じプロセスで捕らえられている 2 つの集団があるからです。パレスチナ人に代わって話す必要はないと思います。私ができることは、自分の気持ちを述べることだけです。」

小さな組織の利点

彼女たちは、病気の脅威からコミュニティを守りながら、避難の苦痛を軽減することを目指しています。

すべての人が尊厳と平和のうちに生きる権利、そして食料、水、衛生、教育、尊敬、安全、安心といった基本的なニーズが満たされる権利があると信じています。

 

セバとトム:「私たちは小さな組織ですが、対応が早く、柔軟性が高いなどの利点があります。ガザの現場で非常に広い人脈を持っており、キャンプの運営に関するオンライン会議に毎日参加し、同時に他のボランティアや団体と連絡を取り合っているので、大きな問題だけでなく、石鹸を必要としている家族を助けなければならないときにも、即時に対応します。」

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避難家族のためのテント

メスクとラヤン難民キャンプ
ガザ南部

「当初、彼女たちはメスクとラヤンという大きなキャンプで活動していました。そこには何千人もの避難民がいて、状況は非常に厳しいものでした。私たちはトイレとテントから始め、さらに寄付金を集めた後、100世帯のための新しいキャンプの設立を開始しました」

​メスクとラヤンの国内避難民キャンプは、南はラファ、北はカーン・ユニスの間のアル・マワシ地域で11月に開設されました。このキャンプは、そこで生まれた最初の2人の少女にちなんで名付けられ、700以上の家族の避難所として機能しています。

ゾミ難民キャンプ

4月、隣接する敷地内に、新しい国内避難民キャンプ、ゾミシェルターセンターを開設した。ゾミは避難民に飲料水や調理用の水、トイレなど基本的な生活環境を提供している。また、共同キッチン、学校のようなテント、救急用テント、集会所もある。主に女性、子ども、高齢者、障害者からなる100世帯を収容する国内避難民キャンプである。

画像

​キッチン

テキスト

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 ガザ南部のゾミ難民キャンプに、建設されたトイレの個室。

トイレ

彼女たちが地元の市場で購入する資材の一部は、戦争中に作られたものです。たとえば、破壊された建物に入り、板材、便座、その他の建設資材を集めて市場で売っている人々から購入します。最初は本当に「自分でやる」という感じでした。最初に作ったトイレは完全に即席のものでしたが、時間をかけてガザの人々と相談し、より良いトイレの作り方を学びました。

​クリーンシェルター現地スタッフ

毎日働く10人のボランティアのチームがあり、必要に応じて手伝ってくれる何百人ものボランティアがいます。これはコミュニティ全体のことです。寄付の一部は、キャンプにかなりの時間を費やしている人々への一種の補償、つまり象徴的な支払いとしても使われています。

建設資材や設備の供給と

輸送について

ガザに持ち込むことはほとんど不可能です。時々食べ物を持ち込むこと以外は。それも非常に複雑です。彼女たちは何度か試みましたが、3、4回はほぼ持ち込めそうになりましたが、結局失敗しました。そのため、ガザ内で機材や建設資材を購入して手に入れることに決めました。

難民キャンプの受け入れ法

キャンプは女性、子供、高齢者、障害者を対象としています

「女性と女児は、コミュニティで最も弱い立場にあることが多いため、厳しい状況下では特に深刻な苦難を経験します。そのため、私たちは女性が率いる世帯を優先し、彼女たちの特有の課題に対処し、彼女たちの幸福を確保します。」

難民キャンプの受け入れ法

このキャンプはコミュニティによって運営されています。ソーシャルメディアなどを通じて避難民からの要望を受け、コミュニティのメンバーがそれについて話し合います。例えキャンプのメンバーではなくとも、人々を屋根のないままにしておくことはしません。彼らが別の場所を見つけるのを手伝います。地域の人々は、トイレがない場所にトイレを建てたり、どこかにテントがなくなったらテントを建てたりするために彼女たちに頼れることを知っています。

国内避難民キャンプには決まったルーチンがありますか? コミュニティ活動などは?

キャンプで暮らす人々は自分の時間を自分で管理しています。組織化された活動は子供や十代の若者向けですが、ディスカッショングループなど女性向けの活動も時々あります。原則として、こうした問題には関与していません。キャンプ生活を送るためのインフラと建物を提供しています。

個人の安全はどうですか?犯罪やハマスのメンバーとの衝突の事例はありますか?

困窮から窃盗などの軽犯罪が起きる可能性はあります。ハマスとの接触はありません。キャンプに受け入れられた人やに入る人全員をチェックし、住む人々の安全を脅かすような人物が入らないようにしています。また、ボランティアや彼女たちと一緒に働く人の中にハマスのメンバーがいないことも確認しています。コミュニティが独自に定めたルールもあります。例えば、午後8時から朝まで出入りは禁止です。

キャンプの人々の栄養状態はどうですか?

一般的に、最も困難な状況はガザ地区の北部で、そこでは仕事がほとんど不可能です。彼女たちの活動は、さらに南のアル・マワシ地区で行われており、状況はそれほど悪くありません。この地域では多くの組織が活動しており、ワールド・セントラル・キッチンも、従業員の殺害を受けて1か月の休業期間を経て活動を再開しました。南部の栄養状況が良いというわけではありません。彼らは完全でバランスの取れた食事を摂っていませんが、飢えているわけではありません。

衛生ニーズ

現地の状況は急速に変化するため、彼女たちは毎日集中的に対応しています。たとえば、キャンプでA型肝炎の発生があり、迅速に行動しなければなりません.

最大の問題は、きれいな水へのアクセス

「この地域には井戸がたくさんありますが、その水は飲用には適していません。この水を使用するには非常に高価な淡水化システムが必要ですが、ガザにはそのようなシステムはありません。水処理に重点を置いた大規模な衛生プロジェクトがあり、彼女たちも他の組織とともにこのプロジェクトに参加しています。彼女たちのエンジニアは他の組織のエンジニアと協力して、この地域にきれいな水をもたらすために働いています。」「一方、キャンプ用に大きな容器に入った水を買っています。1日500シェケル(134ドル)かかります。井戸水よりはましですが、水は汚染されています。できる人は水を沸騰させてから使いますが、電力不足のためそれがいつもできるわけではありません。現状では、塩分を含まない水で何とかしのいでいます。」

次の目標

3,000 人にきれいな水を

クリーン シェルターは最近、淡水化装置 1 台と 5,000 リットルの水容器 2 台の購入と設置、およびゾミ キャンプの主なエネルギー源である追加のソーラー パネルの購入費用を賄うための募金キャンペーンを発表しました。発表によると、必要な金額 (約 15,000 ユーロ) は、約 3,000 人にきれいな水を供給するのに役立ちます。

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​今後について

「最大の懸念は、避難民の状況がいつまでも続くことです。米国はガザに港を建設していますが、完成するまでにはさらに数か月かかります。彼らはまた、大規模な赤十字病院の建設についても話し合っており、それは大きな救済となるでしょうが、それも数ヶ月の問題です。緊急事態に迅速に対応する必要性は、必ずしもより遠い将来の計画に合うとは限りません。」 「彼女たちは、被害を受けたが破壊されていない家屋を再建するアイデアを練り始めました。同時に、ラファからさらに人々が到着した場合に何ができるかについても考えています。別のキャンプを建設したいのですが、どこに安全な場所があるのか​​はっきりしません。いつ爆撃されるかわからない場所を建設してしまうのではないかという不安があります。」それでも、今、助けられる人々を助けたい。

ガザにおける衛生ニーズとシェルターソリューションのための募金活動

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